差別撤廃に尽力 米議員葬儀でオバマ氏がトランプ大統領批判

差別撤廃に尽力 米議員葬儀でオバマ氏がトランプ大統領批判
アメリカで人種差別の撤廃に尽力したルイス下院議員の葬儀が行われ、オバマ前大統領が弔辞でトランプ政権の人種問題への対応を厳しく批判しました。
今月80歳で亡くなったジョン・ルイス下院議員は、1960年代、マーチン・ルーサー・キング牧師らとともに人種差別の撤廃に尽力し公民権運動の象徴として尊敬を集めた人物で、ルイス氏の地元ジョージア州アトランタでは30日、葬儀が行われました。

葬儀には、ブッシュ元大統領やクリントン元大統領など歴代の大統領や議会の幹部が参列し、弔辞を述べました。この中で、オバマ前大統領は「数十年、あるいは数百年かかるかもしれないが、ジョン・ルイスはアメリカを良くした建国の父として知られるだろう」と述べ、マイノリティの権利拡大のために戦ったルイス氏の功績をたたえました。

そのうえでオバマ氏は「今、警察官が黒人の市民をひざで押さえつけているのを目の当たりにしている。平和的なデモの参加者に対して連邦政府の職員は催涙弾を放ち警棒でたたいている」と述べ、人種差別に反対するデモへのトランプ大統領の対応を批判しました。

一方、生前のルイス氏と激しく対立していたトランプ大統領は、葬儀には参列しませんでした。

ロイター通信などが28日までに行った世論調査ではデモに対するトランプ大統領の対応を支持する人が39%、支持しない人が54%となっていて、11月の大統領選挙に向けて、警察改革や人種問題への対応が重要な争点となっています。