ドイツ4-6月GDP 前期比ー10.1% 新型コロナ影響

ドイツ4-6月GDP 前期比ー10.1% 新型コロナ影響
ドイツのことし4月から6月までのGDP=国内総生産の伸び率は前の3か月と比べてマイナス10.1%で、比較可能な統計を取り始めた1970年以降で、最大の落ち込みとなりました。
ドイツの連邦統計局が30日に発表したことし4月から6月までのGDPの伸び率は、物価の変動を除いた実質で、前の3か月と比べてマイナス10.1%となりました。

これは、リーマンショックの影響を受けた2009年の1月から3月に記録したマイナス4.7%を大きく上回り、比較が可能な四半期ベースの統計を取り始めた1970年以降で最大の落ち込みとなりました。

ことし1月から3月のマイナス2.0%に続く大幅なマイナス成長について、連邦統計局は、新型コロナウイルスの影響で輸出が著しく落ち込み、個人消費や設備投資も減少したためだとしています。

ドイツでは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、ことし3月から導入された経済活動の制限措置が5月になって大幅に緩和されています。

このため、ことし7月から9月の経済成長率はプラスに転じる可能性があると見られていますが、危機前の水準まで戻るには数年かかるとも指摘されていて、先行きは不透明となっています。