長野県小諸市の理容店に勤める70代の女性が、新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認され、県内の感染者は103人になりました。
女性が発症前後に出勤していたため、県はその期間にこの理容店を訪れた人に対して、保健所に相談するよう呼びかけています。

長野県によりますと、新たに感染が確認されたのは、小諸市加増にある理容店「ヘアサロンマスターキー」に勤務する、市内に住む70代の女性です。

女性は、今月22日にけん怠感や関節痛の症状が出たあと、27日になって食欲が低下し、その日に医療機関を受診していました。

28日になって、息子で、小諸市職員の40代の男性の感染がわかり、濃厚接触者として検査を受けたところ、29日、感染が確認されました。

女性は、現在入院していて、胸のＣＴ画像には、肺炎をうかがわせる影があるものの、自覚症状はないということです。

現時点で、感染が確認された息子以外の家族1人と従業員4人が、濃厚接触者となっています。

女性は、症状が出た22日の前後も理容店で勤務していて、その間に、店を訪れたおよそ110人と接触しているとみられるということです。

県は、不特定多数の人に感染のおそれがあるとして、今月21日から26日までと、28日の合わせて7日間に、理容店「ヘアサロン マスターキー」を訪れた人に対して、症状があるかないかにかかわらず、最寄りの保健所に相談するよう呼びかけています。

相談があった人については、全員を検査する方針です。

県内での感染者は合わせて103人となり、これまでに82人が退院しています。