東京都 新たな感染確認367人 1日の確認数最多に 新型コロナ

東京都 新たな感染確認367人 1日の確認数最多に 新型コロナ
東京都は、30日、都内で新たに367人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日に確認される人数としては、今月23日の366人を上回り、これまでで最も多くなります。
東京都は30日、都内で新たに10歳未満から90代の男女367人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

このうち20代と30代は合わせて236人に上り、全体のおよそ64%を占め、40代と50代は合わせて83人で、全体のおよそ23%を占めています。

また、367人のうちおよそ44%に当たる163人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ56%の204人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳では、家庭内での感染と職場内の感染がそれぞれ44人となり、いずれもこれまでで最も多くなりました。中には、演劇の稽古をしていた出演者やスタッフ20人以上の感染が確認されたケースも含まれているということです。

このほか、会食での感染が17人、施設内での感染が6人などとなっています。

都によりますと、保健所から報告を受けて都が感染人数を把握するのは、検査の実施から3日程度かかりますが、3日前の今月27日に都内で行われた検査は、これまでで最も多い6113件だったということです。

これで、都内で感染が確認されたのは今月だけで6000人を超えて6003人に上り、全体では合わせて1万2228人になりました。

一方、重症の患者は29日と同じ22人だということです。また都は、感染が確認され入院していた90代の女性が死亡したことを明らかにしました。都内で死亡した人は、330人になりました。

「職場や家庭内の感染多く エリアも広がる」都の担当者

東京都の担当者は「366人を確認した今月23日は、夜の繁華街で働く人たちが多く受ける新宿区の検査で感染がわかった人が82人いたが、きょうは1人もいない。そうした中での367人は非常に多い」と話していました。

また「全体的に職場内や家庭内での感染が多く、島しょ部を除く、すべての保健所から陽性者の発生届が出ていて、エリアも広がっている。40代、50代も増えているが、20代、30代が多い傾向は変わらないため、このあたりをどう抑え込むのかが課題だ」と話していました。

都内 入院者は1154人

東京都によりますと、都内で30日までに感染が確認された1万2228人のうち、入院中の人は29日より48人増えて1154人となっています。このうち重症の人は29日と変わらず22人です。

都は30日の時点で重症患者向けの病床100床を含めて都内で2400床を確保していて、2800床の確保を目指しているということです。

また自宅で療養している人は29日より95人減って384人です。

さらに、都が開設している5つのホテルで療養している軽症や無症状の人は29日より7人増えて218人です。

都は31日、さらにホテル1つを追加で用意し、合わせて6つのホテルで1260人程度を受け入れることができる態勢が整うということです。

また、医療機関への入院とホテルや自宅での療養のどちらにするか調整中の人は29日より77人増えて697人です。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は9438人となっています。