神奈川 新たに70人感染確認 解除後最多 新型コロナウイルス

神奈川 新たに70人感染確認 解除後最多 新型コロナウイルス
神奈川県内では29日、新たに男女70人が新型コロナウイルスに感染したことが発表され、ことし5月に緊急事態宣言が解除されて以降では、1日に発表される新たな感染者として最も多くなりました。
横浜市によりますと、いずれも市内に住む未就学児から60代までの男女41人が新たに感染したことが確認されたということです。

このうち男女5人は、横浜国立大学の学生で感染者が相次いでいる運動系サークルの会食に参加していたということです。このサークルに関係する感染者は合わせて15人になりました。

60代の男性は、市内にある診療所の医師で、マスクの着用や食事を1人でとるなどの感染対策を徹底していたとして市は、診療所内での感染拡大の可能性は低いとしています。

20代の女性と、その両親が合わせて感染が確認されるなど、家庭内感染とみられるケースも目立つ一方、19人は感染経路がわかっていないということです。

41人は、1日に発表される感染者で横浜市単独として、これまでで最も多くなりました。

一方、神奈川県によりますと、鎌倉市や座間市などの20代から50代の男女合わせて人の感染が確認されたということです。

20代の大学生の男性は都内の大学に通っていますが、県内の実家に滞在しているときに感染したとみられるということです。

座間市の40代の男性は県内の医療機関に勤める医師ですが、医療機関では感染防止対策がとられているため県は、患者などに濃厚接触者はいないとみています。

5人とも軽症か無症状で、4人は感染経路がわかっていないということです。

さらに、相模原市によりますと、いずれも市内に住む20代から70代の男女合わせて5人の感染が確認されたということです。

5人とも軽症で、感染した知人の濃厚接触者だった1人を除いて4人は感染経路がわかっていないということです。

このほか藤沢市も、市内に住む30代と50代の女性が新たに感染したと発表しました。

30代の女性は感染者との接触があり、50代の女性は感染経路はわからないということです。

29日は川崎市と茅ヶ崎市も17人の感染を明らかにしていて、感染者は合わせて70人となり、ことし5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降では、1日に発表される新たな感染者が今月22日の68人を上回って最も多くなりました。

また、川崎市によりますと、今月13日に感染が確認され、入院して治療を続けていた市内に住む80代の男性が27日、死亡したということです。

死因は新型コロナウイルス感染症だということです。

NHKのまとめでは神奈川県内で発表された感染者はこれで2354人となり、このうち99人が死亡しています。

横浜市「第2波の真っただ中」

横浜市の担当者は、横浜市単独で1日の感染者数がこれまででもっとも多い41人になったことについて、「第2波の真っただ中にいるという認識だ」としています。

そして以前のように夜の繁華街などでの集団感染ではなく、最近は場所に偏りがなく感染者が出ているとしたうえで「20代、30代の若い世代からほかの年代にも感染が広がっている。身近に感染のリスクがあり、手洗いの徹底や人混みにいかないなど感染予防に一層努めてもらいたい」と呼びかけています。