ベラルーシ大統領が新型コロナ感染 感染防止対策を軽視

ベラルーシ大統領が新型コロナ感染 感染防止対策を軽視
新型コロナウイルスの感染防止対策を軽視する発言を繰り返してきた旧ソビエト・ベラルーシのルカシェンコ大統領が、みずから感染していたことを明らかにし、国民の批判がいっそう高まることも予想されます。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は、28日、内務省の部隊を前に演説し、「あなたがたはコロナウイルスを乗り越えた男に会っているのだ」と述べ、具体的な時期には言及しなかったものの感染していたことを明らかにしました。

症状はなかったということです。

ベラルーシでは、感染者が6万7000人を超え死亡した人も540人余りに上っていますが、ルカシェンコ大統領は「ウイルスなんて存在しない」とか「ウォッカを飲めば除去できる」などという発言を繰り返し、外出制限など十分な対策をとっていないと国民から批判されてきました。

ベラルーシでは、来月9日大統領選挙が行われ、ルカシェンコ氏が6選を目指して立候補していますが、有力な立候補予定者の届け出を相次いで却下するなど強権的な手法をとり続け抗議活動も相次いでいます。

さらに今回、連日マスクも着けずに公務を続け、みずからのウイルスへの感染を平然と明らかにしたことで、国民の批判がいっそう高まることも予想されます。