英 スペインからの入国者隔離 再度義務づけ 新型コロナ拡大で

イギリス政府は、新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているとしてスペインからの入国者に対して2週間の隔離を再度、義務づける措置を急きょ、発表し、休暇をスペインで過ごすイギリス人などの間で戸惑いが広がっています。
イギリス政府は、新型コロナウイルスの感染対策として海外から入国する人に対し、事前に申告した場所に2週間の隔離を義務づけていますが、今月10日以降、スペインを含む一部の国についてはこの措置を免除しました。

スペインはイギリスで最も人気がある観光地の1つで、早速多くの旅行客が現地に向かいました。

ところがイギリス政府は25日、スペインで、感染が再び拡大しているとして、急きょ、翌日から再度、隔離を義務づけることを明らかにしました。

現地のイギリス人観光客らの間では戸惑いが広がるとともに「感染対策はスペインのほうが徹底している。ロンドンのほうが感染リスクは高い」とか「あまりにも急な発表だ」などと憤りの声もあがっています。

2週間の隔離によって、帰国後、職場に復帰できない人も出てくるとみられ、休暇でスペインに滞在中のシャップス運輸相もその1人となります。

旅行業界は夏の観光シーズンで需要回復を見込んでいただけに今回の政府の決定は大きな打撃となります。