日本航空 来春の新卒採用中止 新型コロナの影響長期化を懸念

日本航空 来春の新卒採用中止 新型コロナの影響長期化を懸念
日本航空は、新型コロナウイルスの影響で、来年春に卒業する大学生などを対象とした採用活動を中断していましたが、感染拡大の終息が見通せず影響の長期化が懸念されるとして、採用活動を中止することを決めました。
日本航空では、来年春に卒業する大学生などを対象に、グループ全体でおよそ1700人を採用する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でことし5月から採用活動を中断していました。

しかし、感染拡大の終息が見通せず、今月に入っても国内線のおよそ3割、国際線のおよそ9割で運休や減便が続くなど今後、影響の長期化が懸念されるとして、採用活動の中止を決めました。

ただ、グループ全体で、およそ150人に出している内定は取り消さず、来年春に採用するほか、パイロットと障害者を対象にした採用活動は続けることにしています。

日本航空は「大変多くの方々に当社を志望していただき、また、長らくお待たせしたにもかかわらず、皆様のご期待に応えることができず、深くおわび申し上げます」としています。

航空業界では、ANAホールディングスもパイロットと障害者を除いて採用活動を中止しているほか、スカイマークも中断していて、新型コロナウイルスの影響が広がっています。