ベトナム 約3か月ぶり入国者以外の感染者確認 新型コロナ

ベトナム 約3か月ぶり入国者以外の感染者確認 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大の抑え込みで、成果を出していたベトナムで、およそ3か月ぶりに海外からの入国者以外で感染者が相次いで見つかり、地元当局は、28日から外出制限を含む厳格な措置を実施し、感染拡大の防止に乗り出しています。
ベトナム保健省は今月25日、中部ダナンに住む57歳の男性の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表しました。

4月中旬以降、海外からの入国者以外で感染が確認されたのは3か月ぶりで、当局はその後、この男性が訪れた病院の利用者などを調べ、27日までにダナンや同じく中部のクアンガイ省で14人の感染が確認されたとしています。

こうした事態を受け、ダナンの地元当局は、28日から、市内の広い範囲で食料品や薬品の買い出しなどを除く緊急性のない外出や、公共の場で2人を超える人が集まることを制限するよう通達を出しました。

この通達の基準は、ことし4月にベトナム全土で実施された厳格な措置と同じもので、バスやタクシーなどの交通機関も特例を除いて、運行を停止するとしています。

ベトナムは、国内で感染者が確認されたことし1月下旬以降、外国人の入国を禁止したり、感染者の出た地区を隔離したりするなど、厳格な対策を実施し、感染が確認されたのは27日までで431人で、死者は出ていないとしています。