柔道 本格的な稽古再開へ 指針見直し全国に通達 新型コロナ

柔道 本格的な稽古再開へ 指針見直し全国に通達 新型コロナ
全柔連=全日本柔道連盟は新型コロナウイルスの感染防止対策のため、地域の新規感染者数をもとに定めていた練習再開の指針を見直し、チーム内に感染者がいないことなどを条件に、相手と組んでの練習を認める新たな指針を全国に通達しました。
全柔連はことし6月に、加盟する全国の団体に対して、都道府県ごとに、人口10万人当たりの1週間の新規感染者数が0.25以下にならなければ、投げ込みなど相手と組み合っての稽古を認めないなどとする指針を通達していました。

全柔連は28日、この数値基準を外した新たな指針を全国に通達しました。

新たな指針では、チーム内に感染者や濃厚接触者がいないことを条件に、投げ込みといった相手と組む練習ができるほか、近隣で著しい感染者の増加がなければ、乱取りなど本格的な稽古を再開できるとしています。

一方、指針ではチーム内に感染者が出た場合、保健所に連絡のうえ、2週間練習を中止するよう求めています。

柔道では、東京オリンピックの代表が内定した選手の多くが東京を中心とした首都圏の大学や企業を練習拠点としていて、本格的な稽古を再開できるめどが立たない状況が続いていました。

全日本柔道連盟の中里壮也専務理事は「地域によって感染状況の違いがあり過ぎるので、一律の基準が難しい。数値だけで見ないでいろんな状況を勘案してやろうということだ。新たな指針のもと厳格な管理を行って、進めていく」と説明しています。