出雲全日本大学選抜駅伝 新型コロナ感染拡大で中止に

出雲全日本大学選抜駅伝 新型コロナ感染拡大で中止に
大学三大駅伝の一つで、毎年秋に島根県出雲市で開催される「出雲全日本大学選抜駅伝」について、大会を主催する出雲市は新型コロナウイルスの感染が全国で拡大するなか、選手たちの安全を確保できないことから、ことしの大会の中止を決めました。
これは出雲市の長岡市長が27日、記者会見で明らかにしました。

「出雲全日本大学選抜駅伝」は毎年10月、出雲市で開催されていて、「全日本大学駅伝」「箱根駅伝」と合わせて「大学三大駅伝」と呼ばれています。ことしも10月11日に全国各地区などから21チームが参加する予定でした。

しかし新型コロナウイルスの感染が東京だけでなく地方でも広がる中、大会を主催する出雲市は日本学生陸上競技連合などと協議を重ねた結果、選手やスタッフ、それに地元ボランティアの安全を確保できないとして、ことしの出雲駅伝の中止を決めたということです。

平成元年に始まった大会が中止となるのは平成26年、台風の接近で中止となって以来、2回目です。

長岡市長は「規模を縮小するなどの対応を協議してきたが、断腸の思いではあるが関係者の安全を最優先にした。大会を楽しみにしていた人には申し訳ない」と話していました。