プロ野球・Jリーグ 感染確認後の対応見直しを 専門家から意見

プロ野球・Jリーグ 感染確認後の対応見直しを 専門家から意見
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プロ野球とサッカーJリーグが新型コロナウイルスの対応策を協議する「対策連絡会議」が開かれ、26日、サッカーJ1で複数の選手の感染確認によって試合が中止になったことを受け、専門家からは感染者が出た時の対応や、その後の検査の進め方などについて見直しを求める意見が出されました。
Jリーグでは、J1の名古屋グランパスで選手2人と、スタッフ1人が新型コロナウイルスに感染していることが分かりましたが、濃厚接触者の特定が間に合わないなどとして、26日予定されていたサンフレッチェ広島対名古屋グランパスの試合が中止となりました。

これについて、27日の対策連絡会議では、感染症の専門家から地元の保健所による濃厚接触者のリストアップが、試合の開催までに間に合わない場合はどう対応するかや、感染者が出たあと次の試合を開催するために、チームがどのようにPCR検査を行うかについて検討すべきという意見が出されました。

それにチーム内での感染拡大を防ぐために、新幹線やバスで移動する時の食事を可能なかぎり避けることが重要だという指摘もありました。

会議の後の会見で、愛知医科大学大学院の三鴨廣繁教授は「今回の事例を参考に改善を検討していただき、Jリーグとプロ野球がスポーツ文化を守るためにさらに一歩前進してほしい」と話していました。

Jリーグの村井満チェアマンは「専門家から問題提起をいただいたので、リーグで取りまとめていきたい」と述べ、クラブ内に感染者が出た時の対応を見直していく考えを示しました。

また、政府がイベントの開催制限の緩和を見送ったことを受けて、村井チェアマンはJリーグもプロ野球と同様に政府の方針に沿って、8月末まで観客の上限を5000人とすることを明らかにしました。