北朝鮮 新型コロナ感染者か 防疫態勢徹底を呼びかけ 党機関紙

北朝鮮 新型コロナ感染者か 防疫態勢徹底を呼びかけ 党機関紙
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北朝鮮で国内に戻ってきた脱北者が新型コロナウイルスに感染している疑いがあるとして最大限の緊急態勢をとっていることを受けて、国営メディアは、「指示には無条件で服従し、応じなければ厳しく処理すべきだ」として、徹底した防疫態勢をとるよう呼びかけています。
北朝鮮の国営メディアは3年前に韓国に脱北した人物が今月19日、軍事境界線を越えて北朝鮮南西部のケソン(開城)に違法に戻り、新型コロナウイルスの感染が疑われていると明らかにし、ケソンを完全封鎖しました。

これを受けて、27日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は社説を掲載し、「新型コロナウイルスが国内に流入したとみることができる危険な要素だ」として、脱北した人物への検査結果が陽性だったかどうかは明らかにしていないものの、危機感をあらわにしました。

そのうえで「誰であろうと指示には無条件で服従し、応じなければ厳しく処理すべきだ」として、マスクの着用や消毒作業など徹底した防疫態勢をとるよう呼びかけています。

北朝鮮では制限をかけながらも中国との貿易は続けていることから国境に近い地域や港で新型コロナウイルスの流入に警戒しなければならないとしていて、水際での対策もさらに強化するものとみられます。