東京都 新たに239人の感染確認 新型コロナウイルス

東京都 新たに239人の感染確認 新型コロナウイルス
東京都は26日、都内で新たに239人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1日の感染の確認が200人を超えるのは6日連続で、100人以上は18日連続です。
東京都は26日、都内で新たに10歳未満から90代の男女合わせて239人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が200人を超えるのは6日連続で、100人以上は18日連続となりました。

239人のうち、20代と30代は合わせて148人で全体の62%を占め、40代と50代は合わせて52人で全体の22%となっています。

また、239人のうち40%に当たる95人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りの60%の144人は、これまでのところ感染経路が分かっていないということです。

都によりますと、濃厚接触者の感染確認のうち、最も多いのは家庭内での感染で33人、次いで職場内が20人でした。

また、キャバクラやホストクラブなど、夜間に営業する接待を伴う飲食店での感染確認は14人でした。接待を伴う飲食店の関係者は、感染経路が分からない2人を含めると16人です。

このほか、濃厚接触者の感染確認のうち、会食での感染が10人、デイサービスや保育園など施設内での感染が8人などとなっています。

これで都内で感染が確認されたのは、合わせて1万1214人になりました。

一方、26日に死亡が確認された人はいませんでした。

病床や療養施設の状況

東京都によりますと、都内で26日までに感染が確認された1万1214人のうち、入院中の人は25日より60人増えて1165人となっています。このうち重症の人は、25日より2人増えて18人でした。

入院中の人の数は280人だった今月1日時点の4倍以上に増えたことになります

都によりますと、26日の時点で重症患者向けの病床100床を含めて、都内で2400床の病床を確保しているということで、都は現在、2800床の確保を目指しているとしています。

また、自宅で療養している人は、25日より48人増えて452人です。

さらに、都が用意した3つのホテルで療養している軽症や無症状の人は、25日より22人増えて179人です。

この3つのホテルでは合わせて480人程度を受け入れることができますが、都は今月中にホテルをさらに3つ確保する方針です。

また、医療機関への入院と、ホテルや自宅での療養のどちらを選ぶか調整中の人は966人で、25日より49人減りました。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は、8124人となっています。

「家庭内での感染増加傾向」

都内での感染状況について、東京都の担当者は「最近、家庭内での感染が増える傾向にあり、家庭内で感染する年代も広がりつつある。きょうは同居する孫から高齢の祖父母に感染した例が2ケースあった。夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者以外の場面で徐々に感染が広がっている印象だ」と話していました。

また239人のうち、今のところ感染経路が分からない人が60%を占めたことについては、「保健所も連休中のため、人員など態勢の問題もあるだろうが、感染者の数が増えてきたことで経路を追えていない部分もあると思う」としたうえで、「このところ感染経路が分からない人のうち、40代と50代の人の割合が高いため、なぜなのか分析していきたい」と話しています。