相模原障害者殺傷事件4年 被害者母「全く忘れることはない」

相模原障害者殺傷事件4年 被害者母「全く忘れることはない」
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相模原市の知的障害者施設で入所者19人が元職員に殺害された事件から26日で4年になります。事件を受けて神奈川県は、施設での障害者福祉の在り方を改めて検討する必要があるとして、今月中にも専門家や障害のある当事者による新たな部会を設置することになりました。
4年前の7月26日、相模原市にある県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所していた19歳から70歳の男女19人が殺害された事件では、ことし3月元職員の植松聖死刑囚(30)に死刑判決が言い渡され、刑が確定しました。

判決では植松死刑囚が施設で勤務する中で接した入所者や職員、家族の言動などから、「重度障害者は不幸」だとか「不要な存在」と考えるようになったと指摘されたことから、障害のある当事者の団体などが施設内で差別的な動機を抱いた背景を明らかにするよう県に要望書を提出しています。

津久井やまゆり園の入所者の支援状況については、県がことし1月から第三者委員会を設けて議論してきましたが、ほかの施設でも虐待が疑われる事例があったことから、県立のすべての障害者施設での福祉の在り方を改めて検討するため、今月中にも新たな部会を設置することになりました。

専門家のほか障害のある人や家族などが委員として参加する予定で、来年3月までに報告書をまとめることにしています。

被害者の母親は

事件で犠牲となり裁判で「甲Sさん」と呼ばれた男性の母親は、事件から4年となるのを前に手記を寄せました。

この中で母親は「息子が亡くなって4年になりますが、全く忘れることはありません。先日も息子のアルバムを見ながら、生まれたときからの色々な事を思い出していました。息子と一緒に居た時間は大変さもありましたが、楽しく、本当に幸せだったと改めて思うと共に、いつまでも悲しんでばかりではいられないかな…。息子は私の心の中に思い出と一緒にずっと生きている!写真を見ながら思います」と現在の心境を明かしています。

ことし1月から3月まで開かれた裁判では、母親は「なぜ息子の命が奪われたのか知りたい」と、傍聴に通い続けました。

事件を起こした植松聖死刑囚については「死刑判決が確定し、いつ実行されるのか分かりませんが、その日が来るまでに自分がしたことは間違っていたと気付き、心から反省し謝罪の気持ちになってくれればと、今はそれがせめてもの願いです」としています。