日航ジャンボ機墜落事故 御巣鷹の慰霊登山 日程を分散し始まる

日航ジャンボ機墜落事故 御巣鷹の慰霊登山 日程を分散し始まる
520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故で、現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」を訪れる遺族などが密集しないよう、日程を分散した形で25日から慰霊の登山が始まりました。
昭和60年の8月12日に日本航空のジャンボ機が墜落し、520人が犠牲になった上野村の「御巣鷹の尾根」では、毎年、多くの遺族が事故が起きた日に合わせ慰霊の登山を行っています。

ことしは新型コロナウイルス対策として多くの人が密集するのを避けるため地元の上野村などが登山に参加できる遺族や関係者を絞りました。

また日程も25日、26日と、来月11日から13日までの合わせて5日間に分散させることとしました。

25日は遺族たちでつくる「8・12連絡会」の事務局長で当時、9歳の次男を亡くした美谷島邦子さんが午前中から慰霊登山に訪れました。

美谷島さんは、次男の健くんの墓標の前で静かに手を合わせたあと、花を手向け、線香花火に火を付けてしのんでいました。

美谷島さんは「これからも一緒に人生を歩んでいこうねと伝えました。人と人との距離をとることで新型コロナウイルスへの感染を防ぎ、命を守るためにも、少ない人数でのぼろうと遺族どうしで声を掛け合いました」と話していました。