米CDC 新学期から学校再開のため新たな指針を発表 新型コロナ

米CDC 新学期から学校再開のため新たな指針を発表 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、アメリカCDC=疾病対策センターは、国内の学校を秋の新学期から再開させるための感染対策などを示した新たな指針を発表しました。
CDCが23日に発表した指針は学齢期の子どもは大人に比べ新型コロナウイルスに感染しにくく、重症化するリスクは低いほか、長期にわたる学校の閉鎖は社会や子どもの成長に悪影響を与えるとしています。

そのうえでマスクの着用や、十分な換気や消毒といった感染対策のほか、地域の感染状況が悪化したら、子どもたちと学校職員の接触を制限したり、遠足や集会などのイベントを中止したりするよう求めています。

さらに、地域が「感染拡大が制御できない状態」の場合は、地元当局と連携して学校の閉鎖を検討するとしています。

CDCは学校の再開に向け、ことし5月、子どもの座る位置をおよそ2メートル離したり、授業を少人数で行い、同じ教室にとどめたりするとした指針をまとめましたが、トランプ政権から「内容が細かすぎて実行は困難だ」と批判され、今回改めて大枠での対策を示した形です。

また24日にCDCが開いた電話会見で、教育省の高官は「学校の再開は社会にとって重要だ」と述べ、授業をオンラインではなく、対面で行うことの必要性を強調しました。

一方、感染の拡大が続く中、民間の世論調査では学校の再開を遅らせるべきだとする親が60%に上っているほか、専門家からも学校の再開に慎重な意見が多く上がっています。