イギリス “マスクなど着用義務化” 混乱広がる 新型コロナ

イギリス “マスクなど着用義務化” 混乱広がる 新型コロナ
イギリス政府は、新型コロナウイルスの対策として小売店などを利用する際にマスクなどを義務づける措置を始めましたが、義務化に反発する声も多く、一部の大手スーパーは着用していない利用客の入店を断ることはないと表明するなど混乱が広がっています。
ロンドンがあるイングランドでは、先月15日から公共交通機関の利用客に対しマスクなどの着用を義務づけてきましたが、24日からは小売店や一部の飲食店などを利用する際にも義務づける措置を始めました。違反した場合には最高で100ポンド(1万3000円余り)の罰金が科されます。

しかしイギリスではマスクを着用する習慣が定着しておらず、市民の間には義務化に対する反発も根強くあるため、一部のスーパーの中には「マスクなどを着用していない利用客の入店を断ることはない」などと表明するところも出ています。

また、前日に発表された政府のガイドラインでは、飲食店を利用する場合でもテイクアウトで購入する際には着用が必要ですが、テーブル席を利用する際には必要がないなどとされていて、市民からは「どこでマスクなどを着用すればいいのかよくわからない」といった声もあがっています。

ジョンソン首相は24日「ウイルスはうまくコントロールできているが、まだ存在する。人との距離が近い場所でのマスクなどの着用はいい考えだ」と述べ、理解を求めました。