感染の拡大が続くアメリカでは、これまでに報告された感染者の累計が400万人を超え特に南部、西部の州で入院患者や死者の増加が深刻になっています。

ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、22日にアメリカで報告された新たな感染者の数はおよそ7万2000人でした。

累計の感染者数は日本時間の24日午前5時の段階でおよそ400万7000人となりました。

アメリカの累計の感染者が100万人を超えたのは4月28日で、およそ1か月半後の6月10日に200万人、今月8日には300万人に達しました。それから2週間余りで400万人を超えたことになり、増加のペースが加速しています。

新たに死亡が報告された人もおよそ1200人と2日連続で1000人を超え、南部テキサス州ではおよそ200人、西部カリフォルニア州ではおよそ150人とこれまでで最も多くなっています。

感染者数の増加にともない、入院患者の数も増えていて、民間の団体のまとめでは全米で5万9000人を超え、これまで最も多かった4月中旬とほぼ同じ水準となっています。

テキサス州では入院している患者数が1万人を超えていて、地元のメディアは対応に追われる医療機関の状況を「まるで戦場のようだ」と伝えています。

多くの州では経済活動の再開が中断されましたが、住民の反発などからマスクの着用や人と人との距離の確保といった基本的な感染対策が徹底できないところもあり、感染者の増加に歯止めがかかる兆しは見えていません。