9月の国連総会 首脳演説は史上初の事前収録に 新型コロナ

9月の国連総会 首脳演説は史上初の事前収録に 新型コロナ
9月に行われる国連総会は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、史上初めて首脳が出席せず、事前に収録した演説のビデオを議場で流すことになりました。
これは国連総会の議長が、国連の提案を踏まえて決議案としてすべての加盟国に提示し、22日午後5時までに異議が出されなかったため自動的に採択されました。

この結果、ことし9月下旬の首脳演説では、各国が事前に収録し総会事務局に提出した、ビデオが流されることになりました。

また、首脳演説の前後に予定されている国連創設75年の式典や、環境問題、女性の権利、核兵器廃絶に関する3つのハイレベル会合も、首脳は出席せず事前収録したビデオを流すということです。

国連総会の議場ではすべての国連加盟国に6席ずつ座席が割り当てられていますが、ことしは各国とも原則、ニューヨークに駐在する国連大使など代表者1名の出席に限られます。

例年、国連総会の首脳演説は、ホスト国アメリカの大統領をはじめ、100以上の国から国家元首や首相、それに閣僚が一同に集まることから、首脳外交の重要な舞台にもなってきましたが、ことしは新型コロナウイルスの影響で異例の形式での開催となります。