専門家「東京 通常の飲み会で感染 4連休は予防徹底を」

専門家「東京 通常の飲み会で感染 4連休は予防徹底を」
政府の分科会のメンバーで、日本感染症学会理事長をつとめる東邦大学の舘田一博教授は「ここ1週間から2週間ほど、感染者が200人前後と、厳しい状態が続いている。特に東京は、接待を伴わない会食や通常の飲み会などでの感染が起きてきているので、今後、こうした場所での感染が増えてくるかどうかを注意深くみていかないといけない。また、東京に少し遅れて、大阪や名古屋などでも増加傾向がみられているので、全国的にも注意が必要だ」と話しています。
また「緊急事態宣言が出た4月の段階とは違って、今は重症者の数は抑えられている。ただ、感染者が増えたことで病床はうまってきているうえに、このあと院内感染や介護施設など重症化しやすい人たちの間での感染が起きれば、重症になる人が短期間に増える可能性がある」と指摘しました。

そして、23日から4連休が始まることについて舘田教授は「『3つの密』を避けることやマスクの着用、手洗いなどに加えて、宿泊施設などが、業界が定めるガイドラインをしっかり守るなどの対策が徹底されれば、旅行自体の感染拡大のリスクは限定的だと考えている。もし旅行に行く場合は、家族旅行などでも気を抜かずに対策を徹底してもらいたい。ただ、重症化のリスクが高い基礎疾患がある人や高齢者については、感染者が多い今は不要不急の外出は控えたほうがよいと考えている」と話しています。