Go Toトラベル対象外の東京都内 客足が落ち込んでいるところも

Go Toトラベル対象外の東京都内 客足が落ち込んでいるところも
観光需要の喚起策「Go Toトラベル」が22日から始まりましたが、割引の対象から外れた東京都内の観光地では、団体旅行の客が見込めず、客足が落ち込んでいるところもあります。
このうち、東京スカイツリーは新型コロナウイルスの影響で、3か月にわたって休業していましたが、先月1日から営業を再開し、展望デッキでは入場者数を2割から3割程度に制限するなど、感染防止対策もとっています。

運営会社では「Go Toトラベル」の実施に合わせて、旅行会社が企画するツアーに組み込んでもらおうと、働きかけを続けてきましたが、東京発着の旅行が対象から外れたことで団体旅行の客が見込めなくなり、感染拡大の影響もあって客足は落ち込んだままだということです。

展望デッキでは22日、東京スカイツリーのスタッフの、新しい制服のお披露目会が開かれましたが、客の姿はまばらで、東京スカイツリータウン広報事務局の大和雅幸課長は「営業再開を後押しするキャンペーンだと考えていましたが、東京が対象から外れたことで団体客がさらに減ることを懸念しています。感染防止対策を徹底しているので、都民や近郊に住む人には、ぜひ訪れてほしい」と話していました。

また、東京スカイツリーの近くにある商店街では客足が戻らないため、観光案内所や一部の店は今も休業を続けていて、22日も客の姿はほとんどありませんでした。

商店街にある、たばこ店の松本賜郎さんは「ことしの2月ごろまでは団体客もいて、にぎわっていましたが、今は街が死んでしまったようです。商店街ではすでに閉店したところもあり、早く観光客に来てもらわないとつらいです」と話していました。