アメリカ 看護師団体が議会に対策強化訴え 新型コロナ

アメリカ 看護師団体が議会に対策強化訴え 新型コロナ
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アメリカで、新型コロナウイルスに感染して死亡する人が14万人以上にのぼる中、看護師の団体は、命を落とす看護師が後を絶たないと警告し、議会に対策の強化を訴えました。
首都ワシントンのアメリカ議会前で、21日、アメリカ最大の看護師の組合団体「全米看護師連合」が集会を開きました。


集会では、団体がこれまでに把握している、新型コロナウイルスに感染して死亡した看護師164人と同じ数の白い靴を議会前の芝生に並べたうえで、看護師一人一人の名前を読み上げて追悼しました。


団体の代表は、感染が収まらず、今も命を落とす看護師が後を絶たないと強い危機感を表明したうえで、「われわれ看護師が安全でなければ、患者も安全ではない」と述べ、対策の強化を訴えました。


全米看護師連合によりますと、アメリカの医療機関では、「N95」などの高性能の医療用マスクや医療用の防護服などの物資が不足していて、対策を盛り込んだ法案の速やかな可決を議会に訴えているということです。


首都ワシントンで13年間働く女性看護師は、NHKの取材に対し、「かつてないストレスを日々抱えている。有効な治療方法がほとんどなく、不確実性が多いことから不安にかられている」と話していました。