夏休みの出費 調査開始以来最少に 外出控えが影響

夏休みの出費 調査開始以来最少に 外出控えが影響
ことしの夏休みの出費はいくらになりそうかを尋ねた生命保険会社の調査がまとまり、去年から4%余り減って2006年に調査を始めて以降で最も少なくなりました。
新型コロナウイルスの影響で外出を控えようと考える人が増えたのが主な理由です。
明治安田生命は6月、全国の20代から50代の男女1120人を対象に夏休みの過ごし方についてインターネットを通じて調査をしました。

それによりますと、この夏休みに1世帯でいくら使うかを尋ねたところ半数近い45.6%が去年より「減らす予定」と回答し、出費の平均は6万5157円でした。
去年より2914円、4%余り少なく、調査を始めた2006年以降では最も少なくなりました。

出費を減らす理由を複数回答で尋ねたところ、
「新型コロナウイルスによる外出自粛で使いみちがない」が63%、
次いで
「将来の不安のため貯金に回す」が32.9%、
「収入が減少した」が26.2%などで、
感染を避けるため旅行や外出を控えようと考える人が多いことがうかがえます。

明治安田総合研究所の小玉祐一チーフエコノミストは「自粛ムードに加えて、夏のボーナスが減り手持ちのお金が減ったという家庭も増えている。感染の再拡大の懸念が残る中、消費がふるわない状況はしばらく続くだろう」と話しています。