社会

Go Toトラベル 東京対象外で「キャンセル相次ぎ目の前真っ暗」

観光需要の喚起策、「Go Toトラベル」が22日から始まりますが、東京発着の旅行が割り引きの対象から外れたことで、都内の中小の旅行会社からは「予約のキャンセルが相次ぎ、目の前が真っ暗だ」という声も上がっています。
東京・江戸川区の旅行会社、「江南トラベル」は地元の顧客を中心に都外へのバスツアーなどを行っていて、例年、この時期は20件から30件ほどの予約が入るということです。

ことしは新型コロナウイルスの影響で6月までの3か月間、売り上げがゼロの状態が続いていましたが、「Go Toトラベル」が実施されることを受けて、7月22日以降の予約が合わせて5件入っていました。


しかし、東京発着の旅行が割り引きの対象から外れることが決まった後、このうち3件がキャンセルになったということです。

この中には、地元の町内会およそ250人の団体旅行も含まれていました。キャンセルした客からは、割り引きが受けられないことに加え「高齢者が多いため、旅行先で嫌な顔をされるのではないか」といった不安の声もあったということです。

また、政府が若者や高齢者の団体旅行などは「控えることが望ましい」としているため、7月、得意先の老人会からツアーの問い合わせがあった際には中止を提案せざるを得なかったということです。


旅行会社の荒井幹夫社長は「『Go Toトラベル』には期待していたので、東京発着の旅行が対象から外れると聞いた時は目の前が真っ暗になりました。仲間の旅行会社もみんな売り上げがゼロの状態で、もうやめたいという気持ちです。また、国の対応が二転三転しているので、客からの問い合わせにも答えられず困っています」と話していました。

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