“白物家電” 6月の国内出荷額 9か月ぶりにプラスに転じる

“白物家電” 6月の国内出荷額 9か月ぶりにプラスに転じる
エアコンや洗濯機などのいわゆる白物家電の6月の国内出荷額は去年の同じ月と比べて5.8%増加し、9か月ぶりにプラスに転じました。10万円の一律給付が進んだことなどが背景です。
日本電機工業会によりますと、白物家電の先月の国内出荷額は3073億円で、去年の同じ月と比べて5.8%増加しました。

出荷額がプラスになるのは、消費税率引き上げ前の去年9月以来9か月ぶりで、3000億円を超えるのは1997年3月以来、23年3か月ぶりだということです。

内訳では、エアコンが1482億円で9.5%増加したほか、洗濯機が349億円で4.4%増えました。

業界団体は、緊急事態宣言の解除で家電量販店に客足が戻ったことに加え、10万円の一律給付が進んだことも出荷が伸びた背景だとしています。

デジタル家電は8.2%減少

一方、電子情報技術産業協会によりますと、薄型テレビなどのデジタル家電の先月の国内出荷額は1069億円で、去年の同じ月と比べて8.2%減少しました。

薄型テレビなどの映像機器が594億円で1.4%減少したほか、カーナビなどの自動車関連機器が397億円で19%減りました。

自動車メーカーに納入するカーナビやスピーカーの出荷が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で減っているということです。