恐山 夏の大祭 新型コロナで規模縮小 イタコの姿もなし 青森

恐山 夏の大祭 新型コロナで規模縮小 イタコの姿もなし 青森
日本三大霊場の一つとされる青森県むつ市の恐山で、亡くなった人を供養する夏の大祭が20日から始まりました。ことしは新型コロナウイルスの影響で開門時間を短縮するなど、規模を縮小して行われます。
むつ市の恐山は高野山や比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つとされ、20日から夏の大祭が始まりました。

ことしは新型コロナウイルスの影響で境内の中で宿泊できる宿坊が休館となっているほか、県内各地の僧侶が列を作って境内に向かう「山主上山式」を取りやめるなど、規模を縮小して行われます。

例年は全国各地から多くの参拝者が訪れますが、20日は姿はまばらで、参道に花などを供えて静かに手を合わせていました。

また、境内の一角にテントを張り、亡くなった人の霊を呼び寄せてことばを伝えるとされる「イタコ」の姿もありませんでした。

十和田市から訪れた60代の女性は「ことしは雰囲気が違いますが、母親が亡くなったばかりなので手を合わせることができてよかったです」と話していました。

恐山の夏の大祭は今月24日まで行われ、開門時間は例年より3時間短い午前8時から午後5時までとなっています。