新型コロナ影響 延期の修学旅行 地元旅館に宿泊へ 鳥取 三朝町

新型コロナ影響 延期の修学旅行 地元旅館に宿泊へ 鳥取 三朝町
山陰有数の温泉地、鳥取県三朝町の中学校では、新型コロナウイルスの影響で延期していた、ことしの修学旅行について、宿泊客が激減している地元の旅館を応援しようと、旅館に宿泊しながら県内の観光地などを巡る形で実施することになりました。
三朝町にある唯一の中学校、三朝中学校では、毎年5月に東京都で修学旅行を実施していますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で延期していました。

学校では保護者らと協議した結果、ことし9月2日から2泊3日の日程で、宿泊客が激減している町内の旅館に宿泊しながら、県内や島根県松江市の観光地を巡る形で実施することを決めました。

具体的な訪問先については、今後、生徒たちが、学校が用意した観光パンフレットなどを通して候補地を選んだうえで、投票で決めるということです。

3年生の男子生徒は「本当は東京に行きたい思いもありましたが、県内も知らないところがたくさんあるし旅館にも泊まれるので、楽しみです」と話していました。

また、吉田朋幸校長は「地元の旅館に泊まる機会は少ないので、生徒たちにはこの機会に地元の魅力を知ってもらいたい。また、新型コロナウイルスで打撃を受けた地元の観光業に貢献できたらうれしい」と話していました。