プロ野球 来月1日から予定の観客数上限引き上げ 見送る球団も

プロ野球 来月1日から予定の観客数上限引き上げ 見送る球団も
プロ野球は、新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、来月1日から予定していた観客数の上限の引き上げを見送る動きが出ています。
プロ野球では、政府の方針にのっとって今月10日から最大で5000人まで観客を入れて試合を開催していて、来月1日からは球場の収容人数の半分まで観客数の上限を引き上げる予定でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、西村経済再生担当大臣がイベントの開催制限の緩和は慎重に検討する必要があるとして、今週開く政府の分科会で専門家の意見を聞いたうえで判断する考えを示しています。

こうした状況を受けて、来月1日に本拠地での試合を予定している球団には、観客数を増やすことを見送る動きが出ています。

このうち巨人は、来月1日と2日に行われる東京ドームでの広島戦の観客数を、今の時点では引き続き5000人までとする予定で、今後、上限を引き上げるかどうかは状況を見ながら検討するとしています。

日本ハムは、来月9日まで本拠地での試合を5000人までとすることをすでに発表しています。

ロッテも、来月1日と2日の本拠地での試合は今のところ5000人までとしています。

阪神と中日は、それぞれ1万8000人まで観客を入れる予定でしたが、政府の方針が見直される可能性があるとして、現在はチケットの販売を見合わせています。

一方、ソフトバンクは福岡市のPayPayドームでの西武との試合に2万人まで観客を入れる予定で、すでにチケットの販売も行っています。

今後、政府の制限緩和が見送られ、観客数を減らすことになった場合は、チケットの払い戻しなどの対応を迫られることになります。