新型コロナ 国内の死者1000人に(クルーズ船含む)

新型コロナ 国内の死者1000人に(クルーズ船含む)
東京都は、20日新型コロナウイルスの感染者1人が死亡したと発表しました。国内で亡くなった人は、横浜港に停泊していたクルーズ船の乗客も含め合わせて1000人となりました。
新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、クルーズ船の乗船者を含めて合わせて1000人となりました。

各自治体などによりますと、感染者の死亡が公表された地域別では、
▽東京都が327人
▽北海道が102人
▽神奈川県が98人
▽大阪府が86人
▽埼玉県が68人
▽千葉県が46人
▽兵庫県が45人
▽愛知県が34人
▽福岡県が33人
▽石川県が27人
▽富山県が22人
▽群馬県が19人
▽京都府が18人
▽茨城県が10人
▽福井県が8人
▽岐阜県と沖縄県がそれぞれ7人
▽愛媛県が5人
▽和歌山県、広島県、高知県、熊本県がそれぞれ3人
▽奈良県が2人そのほか、
▽青森県、宮城県、山形県、山梨県、静岡県、三重県、滋賀県、徳島県、長崎県、大分県でそれぞれ1人となっています。

また、クルーズ船の乗船者が13人、空港の検疫で感染が確認され死亡した人が1人となっています。

専門家「重症患者 治療できる体制を」

20日、東京都と埼玉県で新型コロナウイルスの感染者が死亡したことが発表され、国内の感染者で亡くなった人の数はクルーズ船の乗船者を含めて1000人を超えました。

死亡者は6月以降、少なくなっていますが、感染が再び拡大する中で重症患者は徐々に増えてきており、専門家は医療体制の整備を急ぐ必要があると指摘しています。

国内では、ことし2月13日に神奈川県に住む80代の女性が新型コロナウイルスに感染して亡くなって以降、感染の拡大に伴って死亡者が増加し、4月8日に100人を超えました。

亡くなった人は、NHKのまとめで、
▽2月は11人、
▽3月は66人、
▽4月は393人、
▽5月は441人、
▽6月は76人、
▽7月は20日までで14人となっています。

先月以降は、感染が再び拡大する一方で、死亡者は少なくなっていますが、専門家は重症化するリスクが低い30代以下の若い人が感染したケースが多いためだと見ています。

ただ、7月に入って、重症患者は徐々に増えてきており、今後、高齢者などに感染が広がれば重症化する人も増えるおそれがあるとして、医療体制の整備を急ぐ必要があるとしています。

感染症対策に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「重症患者や亡くなる人は感染者が増加してから時間をおいて増えてくるため、現時点では少なくても、警戒しなければならない。医療体制がひっ迫する前に、感染症や集中治療の専門医がチームで重症患者を治療できる体制をすぐに各地域で整える必要がある」と話しています。