国税庁 新長官「新型コロナ 納税者の状況に柔軟に対応」

国税庁 新長官「新型コロナ 納税者の状況に柔軟に対応」
国税庁の新しい長官に就任した可部哲生氏が記者会見し、「新型コロナウイルス対策を徹底したうえで納税者の状況に柔軟に対応し徴収業務や税務調査にあたっていきたい」と述べました。
可部氏は、東京都出身の57歳。

昭和60年に旧大蔵省に入り財務省の大臣官房総括審議官や理財局長を経て、20日、新たに国税庁長官に就任しました。

就任会見で可部氏は、「職務の重大さを改めて認識し、身の引き締まる思いだ。新型コロナウイルスの対応など新たな課題も抱えているが、納税者の状況に柔軟に対応して徴収業務や税務調査にあたり誠心誠意、職務を果たしてまいりたい」と述べました。

また、去年10月に消費税率の引き上げに伴って導入された「軽減税率」については、「事業者や税理士にとって初めての制度なので、適正な税務申告を確保するために税理士の実務の状況などをきめ細かく把握し、現場に寄り添った対応をすることが必要だ。申告に誤りがあった場合には、まず文書や電話で指導し自主的に見直しをしてもらう形で対応していきたい」と述べました。