新型コロナ感染対策で避難者4人受け入れできず 大分 日田市

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記録的な豪雨で大きな被害を受けた大分県日田市では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために避難所の収容人数を減らしたことで、一部の避難所で住民の受け入れができなかったことがわかりました。

日田市によりますと、今回の記録的な豪雨で市内では100棟を超える住宅の浸水被害が確認され、今月7日の最も多い時で37の避難所に合わせて610人が避難しました。
一方、市では新型コロナウイルスの感染拡大の防止で避難者どうしの距離を確保するため、各避難所の収容人数を減らす措置をとっていて市全体では収容人数は従来の6割程度となっていました。
その結果、今月6日の夜、避難指示が出されていた大鶴地区の大鶴公民館には収容人数の39人を超える61人が避難したため、急きょ別の部屋を開放する対応をとりましたが、スペースが足りず4人の受け入れができなかったということです。
このため4人は、市の公用車などで1キロほど離れた隣の地区の避難所に移動したということです。
日田市は「感染拡大を防ぐために避難所の収容人数を減らすことについては事前に住民に説明していたが、避難所に住民が何人避難しているかなどの周知が不十分だったと考えている。避難所に受け入れることができない住民が出ないよう、安全な親戚の家などに避難する『分散避難』を引き続き呼びかけるなど、対応を検討したい」と話しています。
一方、市では新型コロナウイルスの感染拡大の防止で避難者どうしの距離を確保するため、各避難所の収容人数を減らす措置をとっていて市全体では収容人数は従来の6割程度となっていました。
その結果、今月6日の夜、避難指示が出されていた大鶴地区の大鶴公民館には収容人数の39人を超える61人が避難したため、急きょ別の部屋を開放する対応をとりましたが、スペースが足りず4人の受け入れができなかったということです。
このため4人は、市の公用車などで1キロほど離れた隣の地区の避難所に移動したということです。
日田市は「感染拡大を防ぐために避難所の収容人数を減らすことについては事前に住民に説明していたが、避難所に住民が何人避難しているかなどの周知が不十分だったと考えている。避難所に受け入れることができない住民が出ないよう、安全な親戚の家などに避難する『分散避難』を引き続き呼びかけるなど、対応を検討したい」と話しています。
当時の避難所の状況は
大分県日田市の大鶴公民館は、災害時は避難所として活用されていて和室と集会室の2つの部屋で避難者を受け入れていました。
ことしは新型コロナウイルスの感染予防として、避難者どうしの距離を確保するため、収容人数を52人から39人まで減らす措置をとっていました。
避難所の運営を担当する大鶴振興センターの原田豊司センター長によりますと、今月6日の午後0時半、大鶴地区に避難勧告が出されると公民館には次々と住民が避難し夕方には収容人数の39人を上回ったということです。
原田さんは、避難者どうしが密にならないよう1.5メートルから2メートルの距離を保てているか見回りを徹底していたほか、ふだんは避難者の受け入れに使わない図書室を開放するなどして対応に当たりました。
しかし、午後4時半に避難指示が出されると、避難者が50人を超え、スペースの確保が難しくなったといいます。
そして、受付の人数が61人に達した午後5時ごろから受け入れができない状態になりました。
その結果、受け入れができなかった4人の避難者を市の公用車などで1キロほど離れた隣の地区の避難所に移動してもらったということです。
原田さんは「避難者を受け入れられないのは申し訳なかったが、感染防止のためこうするしかなかった」と話しています。
ことしは新型コロナウイルスの感染予防として、避難者どうしの距離を確保するため、収容人数を52人から39人まで減らす措置をとっていました。
避難所の運営を担当する大鶴振興センターの原田豊司センター長によりますと、今月6日の午後0時半、大鶴地区に避難勧告が出されると公民館には次々と住民が避難し夕方には収容人数の39人を上回ったということです。
原田さんは、避難者どうしが密にならないよう1.5メートルから2メートルの距離を保てているか見回りを徹底していたほか、ふだんは避難者の受け入れに使わない図書室を開放するなどして対応に当たりました。
しかし、午後4時半に避難指示が出されると、避難者が50人を超え、スペースの確保が難しくなったといいます。
そして、受付の人数が61人に達した午後5時ごろから受け入れができない状態になりました。
その結果、受け入れができなかった4人の避難者を市の公用車などで1キロほど離れた隣の地区の避難所に移動してもらったということです。
原田さんは「避難者を受け入れられないのは申し訳なかったが、感染防止のためこうするしかなかった」と話しています。
日田市「試行錯誤しながら対応検討」
大鶴公民館の今回の対応について日田市防災・危機管理課の梶原秀一課長に話を聞きました。
梶原課長によりますと、日田市では先月までに国や県が示した避難所の運営の指針に沿って、受け入れ人数を定めたということです。
そのうえで、避難所が受け入れ可能な人数を超えた場合は、ほかの避難所へ移動をお願いする場合があることや、親戚や友人の家への避難を事前に検討するよう住民にビラを配るなどして呼びかけていました。
梶原課長は「いつ、どのくらいの人が避難してくるのかを把握することはできないので、避難所の人数をコントロールするのは難しい」と、対応の難しさを話しました。
そのうえで「避難所に、いま何人の避難者がいるのか、受け入れ可能な状況なのか、住民の方に情報提供をできれば1番いいが、現状ではそうした対応はできないので、定員を超えた避難者は近くの避難所に移ってもらう対応をとるしかないと思う」と話していました。
そして梶原課長は「コロナ対策をしながら避難者を受け入れるというのは行政にとっても初めてのことなので、引き続き、試行錯誤しながら対応を検討していきたい」と話していました。
梶原課長によりますと、日田市では先月までに国や県が示した避難所の運営の指針に沿って、受け入れ人数を定めたということです。
そのうえで、避難所が受け入れ可能な人数を超えた場合は、ほかの避難所へ移動をお願いする場合があることや、親戚や友人の家への避難を事前に検討するよう住民にビラを配るなどして呼びかけていました。
梶原課長は「いつ、どのくらいの人が避難してくるのかを把握することはできないので、避難所の人数をコントロールするのは難しい」と、対応の難しさを話しました。
そのうえで「避難所に、いま何人の避難者がいるのか、受け入れ可能な状況なのか、住民の方に情報提供をできれば1番いいが、現状ではそうした対応はできないので、定員を超えた避難者は近くの避難所に移ってもらう対応をとるしかないと思う」と話していました。
そして梶原課長は「コロナ対策をしながら避難者を受け入れるというのは行政にとっても初めてのことなので、引き続き、試行錯誤しながら対応を検討していきたい」と話していました。