神奈川・埼玉・千葉 感染者の年代は?感染経路は?新型コロナ

神奈川・埼玉・千葉 感染者の年代は?感染経路は?新型コロナ
東京周辺の神奈川県、埼玉県、千葉県の感染者の年代や感染経路です。

神奈川県

県によりますと県内で新型コロナウイルスに新たに感染した人は、16日までの1週間は合計223人で1日平均31.86人となっています。

(年代別)
▽10歳未満が7人
▽10代が8人
▽20代が91人
▽30代が32人
▽40代が34人
▽50代が26人
▽60代が10人
▽70代が6人
▽80代が5人
▽非公表が4人で
20代がおよそ40%を占めて最も多くなっています。

(感染経路)
このうち感染経路が不明な人はおよそ61%で、6割を超えています。

(クラスター)
この1週間に感染拡大が続いているとされる医療・福祉施設のクラスターは川崎市川崎区の「川崎協同病院」で、16日までに16人に上っています。

(入院療養の状況)
16日の時点では、県内で入院して治療を受けている人は101人で、
▽重症が9人
▽中等症が69人
▽軽症か無症状が23人となっています。
このほか
▽宿泊施設で療養しているのが68人
▽自宅で療養している人が54人となっています。

(病床使用率)
また、県内の医療機関の稼働している病床の使用率は16日の時点で
▽重症者の治療に当たる高度医療機関で14%
▽中等症の患者を受け持つ重点医療機関で16%などとなっています。
神奈川県では患者が増えてきた際には使用することで県と医療機関が合意している病床がほかにもあり、そうした病床を含めると使用率はさらに低くなります。

(実行再生産数)
また1人の感染者が平均して何人に感染させるかを示す「実行再生産数」は16日の時点で1.802人だということです。

埼玉県

埼玉県内での15日までの1週間の感染者は238人となっています。

(年代別)
▽10代以下が12%、
▽20代が最も多く32%、
▽30代が16%で、10代から30代までで6割を占めています。
また、
▽40代が20%、
▽50代が10%、
▽60代が5%、
▽70代が3%、
▽80代が2%、
▽90代以上は0%となっています。

一方、今月6日までの1週間では、
▽10代以下が6%、
▽20代が48%、
▽30代が21%で、20代と30代が全体の70%近くを占めたほか、
▽40代が10%、
▽50代が8%、
▽60代が2%、
▽70代が1%、
▽80代が2%、
▽90代が2%と、この1週間余りの間に20代と30代が減った一方、それ以上の年代に感染が広がっていることがうかがえます。

(感染経路)
▽都内に関係するケースが26%、
▽キャバクラ店やホストクラブなど接待を伴う飲食店の関係が4%、
▽このほか感染経路が推定可能なケースは35%で、
▽感染経路不明が35%となっています。

また、集団感染が発生した東京 新宿区の「新宿シアター モリエール」に関連する県内の感染者は16日までで出演者と観客など合わせて10人となっています。

(クラスター)
県内では先月下旬以降、キャバクラ店のほか医療機関などでもクラスターが相次いで発生し、
▽キャバクラ店とホストクラブでは16日までにさいたま市と越谷市の4つの店舗で従業員と利用客、合わせて55人の感染が確認されています。

また、
▽県内の未就学の子どもが通う施設では、職員や子ども、それに家族など12人、
▽蓮田市の蓮田病院で医療従事者や患者など5人、
▽三郷市の三郷中央総合病院で医療従事者や患者など9人の感染がそれぞれ確認されています。

(入院療養の状況)
16日現在、県内で入院または療養している患者の数は389人で、入院しているのは前の週の今月9日に比べ85人増えて213人、
このうち重症者は1人増えて4人となっています。

(病床使用率)
新型コロナウイルスの患者を受け入れるための病床の使用率は35.5%で、最も高かった4月23日の74%からは大きく下回っています。

(陽性率)
検査を受けた人のうち、感染が確認された割合「陽性率」は、今月15日までの7日間の平均で3.9%で、前の週の8日に比べ、0.4ポイント増えました。

最も高かった4月12日は、15.1%で、その後、0.2%まで下がったものの、感染者が増え始めた先月下旬から、徐々に上昇しています。

埼玉県保健医療部は「20代や30代の若い世代が多い傾向は続いているが、家庭や施設での接触を通じてほかの年代に拡大しているケースも見られる。また、感染経路がわからない感染者も多くなっているので、病床数にはまだ余裕があるが、備えを強めたい」としています。

千葉県

千葉県内では16日までの1週間で新たに感染確認が発表されたのは159人となっています。

(年代別)
▽20代が42%、
▽30代が11%と20代と30代で53%と半数を超えています。

(居住地別)
▽船橋市や市川市など東京に近い県北西部の東葛地域に住んでいる人が63%を占めています。

(クラスター)
▽浦安市の「タムス浦安病院」ではこの1週間で、入院患者17人と職員11人の合わせて28人の感染が確認されました。

▽また、出演者や客などの感染確認が相次いでいる東京 新宿区の「新宿シアター モリエール」の舞台の観客で県内で感染が確認された人は5人となりました。

千葉県によりますと、空港での検疫で感染が確認され千葉県に滞在していた2人を含め直近の一週間の1日平均の新たな感染者数は23.0人で前の週よりも11.7人増え、PCR検査の陽性率は5.7%で、前の週よりも0.9%高くなりました。

(感染経路)
感染が判明した時点で43%は感染の経路が分かっていません。

(入院療養の状況)
さらに16日の時点で療養している人の数は210人で、
このうち
▽入院中の人は156人で病床の稼働率は34%、
▽ホテルで療養中の人は26人でホテルの稼働率は3.5%となっています。
療養先を調整中の人は19人となっています。
重症の患者はいないということです。