取材カメラマンが感染 熊本県知事「非常に残念 対策徹底を」

取材カメラマンが感染 熊本県知事「非常に残念 対策徹底を」
豪雨災害の取材のため、神奈川県から熊本県を訪れていた男性カメラマンが、新型コロナウイルスに感染していたことが16日確認され、熊本県の蒲島知事は会見で、被災地で活動する際の感染防止対策の徹底を改めて呼びかけました。
熊本県によりますと、豪雨災害で被災した人吉市や八代市などを今月13日から15日にかけて、神奈川県から撮影に訪れていた時事通信社の30代の男性カメラマンが16日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

避難所など取材先での濃厚接触者は確認されておらず、取材に同行した記者とタクシー運転手の2人が今後、PCR検査を受ける予定だということです。

熊本県の蒲島知事は17日、臨時の記者会見で「一層の感染防止対策に取り組む中、被災者に多大な心配をかけることになり、非常に残念な思いだ。被災地で支援活動などをされるすべての方には、事前の体調の確認と、体調が悪い時には活動の自粛をお願いする」と述べました。

そのうえで、蒲島知事は「報道関係者に取材の自粛を求めることはないが、最大限の感染防止対策を徹底してほしい」とし、被災地で支援活動などに従事する人に向けて県が作成した、体温やせきなどの健康状態を書き込んだり、マスクの着用やこまめな手洗いなどの対策を確認したりするチェックシートを活用してほしいと呼びかけました。