ブラジル 新型コロナ感染者200万人超に 経済再開に懸念の声も

ブラジル 新型コロナ感染者200万人超に 経済再開に懸念の声も
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南米ブラジルでは、新型コロナウイルスの感染者が1日で4万人以上増え、累計で200万人を超えました。一方、政府はサンパウロ州などの大都市の病院で人工呼吸器や集中治療室の数を増やしている事などを理由に経済活動を次々と再開させていて懸念の声もあがっています。
ブラジルでは、貧困地区を中心に急速に感染が拡大していて、政府によりますと16日の時点で、感染者の数は前の日から4万5000人以上増えて、201万2151人となり200万人を超えました。また死者の数も1322人増えて、7万6688人となりました。

ブラジルの感染者と死亡者はいずれもアメリカに次いで世界で2番目に多く、先月19日に感染者の数が100万人を超えてからわずか1か月ほどで200万人に達し感染は爆発的に広がっています。

こうした中、政府はサンパウロ州など感染が最も深刻な大都市の病院の集中治療室の数を倍増させるなど医療態勢を充実させたことなどを理由に経済活動の再開を進めていて、感染者の急増にも十分対応できるとしています。

ブラジルでは、今月、経済第一主義を掲げるボルソナロ大統領が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになりましたが経済活動の再開に前向きな姿勢は崩しておらず、一部の専門家などからは懸念の声もあがっています。