アメリカ 6月の小売業売上高7.5%増 コロナ拡大で今後は不透明

アメリカ 6月の小売業売上高7.5%増 コロナ拡大で今後は不透明
アメリカの6月の小売業の売上高は、前の月に比べて7.5%増え、2か月連続で改善しました。経済活動の再開を受けたものですが、新型コロナウイルスの感染拡大で再び規制を強める動きも出ていて、消費の回復が持続するかどうかは不透明です。
アメリカ商務省が16日発表した先月の全米の小売業の売上高は5243億ドルと、前の月に比べて7.5%増え、最悪の落ち込みを記録したことし4月を底に2か月連続で改善しました。

このうち「衣料品と服飾品」の売上高は2倍に、「自動車と関連部品」は8.2%増えた一方で、「インターネット通販」は2.4%の減少となりました。

消費の改善は、厳しい外出制限が緩和され全米で経済活動を再開する動きが広がったことを受けたものです。ただ、アメリカでは、先月下旬以降、感染の拡大が深刻さを増していることから、一部の州では経済活動に対する規制を再び強める動きも出ていて、今後消費の回復が持続するかどうかは不透明な状況です。

一方、16日に発表された直近の1週間の失業保険の申請件数は130万件と前の週からほぼ横ばいで、このところ続いていた改善傾向が鈍くなっています。