日独首脳テレビ会談 G7サミット成功に向け協力で一致

日独首脳テレビ会談 G7サミット成功に向け協力で一致
安倍総理大臣は、ドイツのメルケル首相とテレビ会談を行い、新型コロナウイルスの感染拡大で、国際秩序は深刻な状況に直面しているとして、アメリカが議長国を務めるG7サミット=主要7か国首脳会議の成功に向けて協力していくことで一致しました。
テレビ会談は、ドイツ側からの申し出で16日夜6時半ごろからおよそ30分間行われました。

この中で安倍総理大臣は「新型コロナウイルスの感染拡大で国際秩序は深刻な挑戦に直面しており、普遍的価値を共有する日本と欧州の責任は、かつてないほど大きい」と述べました。

これに対しメルケル首相は、同様の認識を示したうえで「日独でも協力したい。日本の対策は大変成功しており、参考にしたい」と述べました。

そして両首脳は、ワクチン開発や途上国への支援に加えWHO=世界保健機関の対応能力の向上に緊密に連携していくとともに、アメリカが議長国を務めるG7サミット=主要7か国首脳会議の成功に向けて協力していくことで一致しました。

一方、日本が行っている外国人の入国制限措置について、メルケル首相が緩和するよう要請したのに対し、安倍総理大臣は「人の往来再開は段階的に検討を進めている」と述べ、理解を求めました。

また北朝鮮情勢について、安倍総理大臣が国連安保理決議の完全な履行や拉致問題解決への理解と協力を求め、メルケル首相は支持する考えを示しました。