「ヨコハマトリエンナーレ」あす開幕 新型コロナで2週間延期

「ヨコハマトリエンナーレ」あす開幕 新型コロナで2週間延期
3年に1度、横浜市で開かれる現代アートの祭典「ヨコハマトリエンナーレ」が、17日開幕するのを前に報道関係者に国内外のアーティストの作品が公開されました。
「ヨコハマトリエンナーレ」は、芸術を通じた国際交流を目的に、横浜市などが3年に1度開いていて、ことしの祭典は、新型コロナウイルスの影響で、2週間、開幕が延期されました。

ことしは、国内外の67組のアーティストが参加していて、17日の開幕を前に16日、報道関係者に作品がお披露目されました。
このうち、スペインのエヴァ・ファブレガスさんの2020年の作品「からみあい」は、ヒトの腸をイメージした巨大なオブジェで、複雑にからみあう姿が生命の力強さを感じさせます。
スウェーデンのインゲラ・イルマンさんの2016年の作品、「ジャイアント・ホグウィード」は、鑑賞用として世界中に広がったあと、その毒性で人々を悩ませることになる植物がモチーフとなっています。

今回は、新型コロナウイルスの感染症対策として、日時を指定したチケットで入場者数を制限するほか、会場の入り口で体温を測るなどの対応がとられることになっています。
組織委員会の近藤誠一委員長は「こういうときこそ、芸術がもっている可能性、力から学ぶことが多い。自然と人間との関係がどうあるべきかというテーマは重みを増している」と話していました。

ヨコハマトリエンナーレは、17日から10月11日まで横浜美術館などを会場に開かれます。