「神戸ルミナリエ」ことしの開催中止へ 新型コロナ影響

「神戸ルミナリエ」ことしの開催中止へ 新型コロナ影響
阪神・淡路大震災の犠牲者を鎮魂するため、20年以上続いてきた「神戸ルミナリエ」について、神戸市などで作る組織委員会は、新型コロナウイルスの影響でイルミネーションが準備できないなどとして、ことしの開催を見送る方針を固めました。
「神戸ルミナリエ」は、阪神・淡路大震災で亡くなった人たちの鎮魂と街の復興を願って、鮮やかなイルミネーションをともす催しで、毎年12月に実施されてきました。

イルミネーションは、イタリアで作られた部品を取り寄せ、イタリアから専門の職人を呼んで組み立てが行われていますが、ことしは、新型コロナウイルスの影響で職人が来日できないということです。

さらに、仮に国内でイルミネーションを調達して実施しても大勢の人が集まり、感染のリスクが高いとして、神戸市や神戸商工会議所などでつくる組織委員会は、ことしの神戸ルミナリエの開催を見送る方針を固めました。

ルミナリエが中止になるのは、震災が起きた平成7年に始まって以降、初めてです。

去年はおよそ350万人が訪れ、震災からの復興の象徴となってきただけに、組織委員会は、代わりのイベントを開催できないか検討することにしています。