東京オリンピック「無観客は望んでいない」IOCバッハ会長

東京オリンピック「無観客は望んでいない」IOCバッハ会長
IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長は、来年の開催に向けて準備を進めている東京オリンピックについて「無観客は明らかに望んでいないことだ。解決策を探っている」と述べ、無観客での開催に否定的な考えを明確に示しました。
また新型コロナウイルスの感染拡大の影響でIOCは、2022年にセネガルのダカールで開催予定だった夏のユースオリンピックを4年後の2026年に延期することになりました。
これは15日にオンラインで行われたIOCの理事会のあとバッハ会長が発表しました。

それによりますと、バッハ会長は、来年の開催に向けて準備を進めている東京オリンピックについて「大会組織委員会とIOCは開催に全力を傾けている。作業は順調に進んでいる」と述べ予定どおりの開催を強調しました。

そのうえで感染状況を踏まえて無観客での開催の可能性については「さまざまなシナリオを準備しているが無観客は明らかに望んでいないことだ。解決策を探っている」と述べ、無観客での開催に否定的な考えを明確に示しました。

また2022年に予定されていた夏のダカールユースオリンピックについて、セネガル側から感染拡大の影響で延期の申し出があり、次の大会の開催時期となる4年後に延期することをこの日の理事会で承認したということです。

バッハ会長は「東京オリンピックの1年延期に伴ってすべての競技で大会のカレンダーの見直しが行われている中で、ユースオリンピックの準備がしっかりできるように延期を決めた」と理由を説明しました。

ユースオリンピックは2010年に始まり、4年に1回開催されている14歳から18歳までの選手たちのオリンピックで、大会の延期は初めてです。