横浜市 成人式 “オンライン”が一転 従来通りの式典開催へ

横浜市 成人式 “オンライン”が一転 従来通りの式典開催へ
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新型コロナウイルスの影響で、横浜市は来年の成人式をオンライン形式で行うとしていましたが、式典の開催を求める声が多く寄せられ、15日、一転して従来通り式典を開く方針を明らかにしました。例年よりも回数を増やすことや、会場を分散させることも検討することにしています。
全国の市区町村のなかで新成人の数が最も多い横浜市は毎年、成人の日に大規模な式典を開いていますが、新型コロナウイルスの感染が終息する見通しがたっていないことから、今月6日、来年の式典については会場に集まる形での開催をとりやめ、特設サイトを開設してオンライン形式で行うと発表しました。

しかし市の教育委員会に「式典を開いてほしい」とか「オンラインの成人式には反対だ」といった意見を中心に、およそ150件の声が寄せられたということです。

これを受け、横浜市の林文子市長は15日の記者会見で「『違う判断だった』と思うことは改めたい」と述べ、一転して式典を開く方針を明らかにしました。

式典は例年「横浜アリーナ」で、午前と午後の2回に分けて開催されていますが、会場での密を減らすため、市では例年よりも回数を増やすことや、会場を分散させることも検討することにしています。

林市長は「成人式ができなければ衣装や美容院など、事業者にもインパクトが大きい。新成人にとっては一生に1度のことで、感染予防をしながらも、成人式をやったという思い出をつくってもらいたい」と話しています。