新宿の劇場 観客などの感染確認各地で 濃厚接触者など調査続く

新宿の劇場 観客などの感染確認各地で 濃厚接触者など調査続く
東京 新宿区の劇場で行われた舞台公演で発生した新型コロナウイルスの集団感染をめぐって、15日も関東各地に加え、長野県や愛知県で、新たな観客などの感染確認が発表され、濃厚接触者などの調査が続いています。
集団感染が発生したのは新宿区の劇場「新宿シアター モリエール」で先月30日から今月5日まで行われた「THE★JINROーイケメン人狼アイドルは誰だ!!ー」という舞台です。

保健所は期間中のすべての観客およそ800人と出演者やスタッフおよそ50人の合わせておよそ850人が濃厚接触者にあたるとして、PCR検査を受けるよう呼びかけています。

14日までに関東地方各地や愛知県、島根県で観客やスタッフの感染確認が発表されていますが、15日も関東各地に加え、長野県や愛知県で新たな観客などの感染確認が発表されました。

このうち名古屋市は、劇場を訪れた30代から50代の女性、合わせて3人の感染確認を発表しました。また、この劇場を訪れていた人との接触が確認されている10代から50代の男女合わせて3人の感染も確認されたということで、感染が周囲にも広がっています。

長野県は今月4日と5日に舞台を鑑賞した松本市に住む20代の会社員の女性の感染確認を発表しました。集団感染の発生を主催者のホームページで知り、保健所に相談したうえで検査を受けた結果14日、感染が確認されたということで、県は同居する家族1人を濃厚接触者として検査する予定です。

このほかにも、長野県内の複数の人が同じ劇場を訪れていると東京都から長野県に調査を依頼する連絡が寄せられ、確認を進めているということです。

また、茨城県が感染確認を発表した笠間市に住む20代の会社員の女性は、先月末から今月5日にかけて複数回、劇場を訪れていたということです。

神奈川県では川崎市が、同じ劇場で舞台を鑑賞した市内の30代の会社員の女性の感染確認を発表しました。さらに、神奈川県が感染を発表した平塚市に住む学生の女性は今月5日に劇場を訪れ、一緒に訪れた都内に住む友人も感染したということです。

千葉県では今月1日、3日、それに5日の3回にわたって、舞台を鑑賞した袖ケ浦市に住む20代の会社員の女性の感染確認が発表されました

埼玉県では、舞台を鑑賞した県内に住む20代の会社員の女性と40代の会社員の女性、それに狭山市に住む40代の会社員の女性の合わせて3人の感染が15日、新たに確認されました。

そして前橋市は、先月30日と、今月3日と5日の合わせて3回、新宿の劇場で舞台を鑑賞した市内に住む百貨店店員の50代の女性の感染確認を発表しました。市によりますと、今月7日から13日まで5日間出勤し、接客などの仕事をしたということです。女性は14日、帰国者・接触者相談センターに相談し、PCR検査の結果、陽性と判定され症状はありませんが、入院したということです。市によりますと、百貨店は16日、臨時休業するということです。

一方、群馬県によりますと、新宿の劇場で舞台を鑑賞し、感染が確認された伊勢崎市のこども園の保育教諭の濃厚接触者71人のうち、15日までに検査を終えた園児6人と職員1人はいずれも陰性だったということです。県はほかの濃厚接触者についても検査を進めていて、早ければ17日までに、すべての濃厚接触者の検査を終えることにしています。