神奈川県知事「警戒感もって注視」都の警戒レベル引き上げに

神奈川県知事「警戒感もって注視」都の警戒レベル引き上げに
東京都が15日、感染状況の警戒レベルを最も深刻な表現に引き上げたことについて、神奈川県の黒岩知事は会見で「警戒感をもって注視している」と述べました。
この中で黒岩知事は「この会見の前に小池都知事から『警戒レベルの表現を引き上げる』という電話をもらった。東京の感染者は大変多い状況が続いており、神奈川と東京は生活圏が一体なので非常に危機感を持っている。神奈川の感染者は東京ほどではないものの、20人以上が続いているので警戒感をもって注視している」と述べました。

そのうえで、県民に対し「ウイルスは必ずどこかに潜んでいると考え、用心しながら一人一人が新しい生活様式の中で過ごしてほしい」と呼びかけていました。

劇場クラスター「検査充実を検討」

東京 新宿区の劇場で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、神奈川県内でも舞台を鑑賞した人の感染が確認されていることについて、黒岩知事は「舞台でクラスターが発生したことは非常に重大なことだと受け止めている。神奈川県でも県立劇場の舞台が再開され、劇団側も劇場側も換気を十分に行うなど、徹底した感染防止対策を取っている。県では持ち運びができる検査機器を活用するなどして検査態勢を拡充しているので、劇場などの施設での検査の充実について検討していきたい」と話していました。

Go Toキャンペーン「即効性 期待できる」

政府の消費喚起策「Go Toキャンペーン」について黒岩知事は「観光産業は深刻な打撃を受けており、キャンペーンは即効性のある取り組みとして期待している。経済のエンジンを回しながら、感染拡大防止を図るという難しいテーマの両立になるが、事業者・観光客双方が用心して向き合えば、両立はできると思う。県としても観光における安全安心に努めたい」と話していました。