海外から旅行客激減もホテル相次ぎ開業 ねらいは「地元」 関西

海外から旅行客激減もホテル相次ぎ開業 ねらいは「地元」 関西
新型コロナウイルスの影響で外国人旅行者が急激に減少する中、15日、大阪と京都で新しいホテルが相次いで開業しました。戦略を変えて、地域に住む人を主な顧客ターゲットにしています。
15日、京都市内に開業したのは、大阪に本社があるロイヤルホテルが運営する「リーガグラン京都」です。

京都駅から徒歩3分の立地にあり、エントランスにはびょうぶが置かれ、京都らしさを演出しています。

2年前、急増する外国人旅行者や東京オリンピックによる集客をねらって着工しましたが、新型ウイルスの影響で、当面インバウンド需要は見込めないことから、ホテルは京都市内に住む人に限定して、正規料金から6割程度値引きした宿泊プランや大浴場を利用できる日帰りプランに力を入れることにしています。

同じく15日、大阪 北区に開業したパレスホテルが運営する「ゼンティス大阪」は、地域住民に存在感をアピールしようとレストランに力を入れています。

東京 中目黒のミシュラン一つ星レストランのシェフがメニューを監修し、内装にこだわったしゃれた空間を売りにしています。

ゼンティス大阪の安井淳総支配人は「インバウンドによる宿泊が見込めない中、地元の人にレストランを訪れてもらい、そのうえで宿泊につなげていきたい」と話していました。