薬剤師会 来年度の薬価改定見送りを首相に要望 コロナ影響で

薬剤師会 来年度の薬価改定見送りを首相に要望 コロナ影響で
国が定める薬の価格をめぐり、日本薬剤師会の山本会長は、安倍総理大臣と面会し、新型コロナウイルスの影響で適正な市場価格の調査は難しいとして、来年度の改定を見送るよう要望しました。
国が定める薬の価格について、政府は、秋に市場価格を調査したうえで、来年度の改定を行うか判断する方針ですが、与党内では、新型コロナウイルスの影響で適正な調査は難しいとして、改定を見送るべきだという声が出ています。

こうした中、日本薬剤師会の山本会長は、15日午後、総理大臣官邸で安倍総理大臣と面会し、「医薬品メーカーは、新型コロナウイルスへの対応に加えて、豪雨災害の被災地への支援もあって、医療機関と例年行っている薬の価格交渉ができていない。現状で調査を行っても正しい数字は出てこない」として、来年度の改定を見送るよう要望しました。

面会のあと、山本会長は記者団に対し、「安倍総理大臣は『趣旨は十分わかった』ということだった。ご理解いただけたと思う」と述べました。