米CDC「マスクは感染防止に有効だ」着用求める声明 新型コロナ

米CDC「マスクは感染防止に有効だ」着用求める声明 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者が世界で最も多いアメリカでは、マスクの着用を義務づける州がある一方、ルールを設けない州もあり、着用が徹底されていません。こうした中、CDC=疾病対策センターは「マスクは感染拡大を防ぐのに有効だ」として、国民に着用を強く求める声明を初めて出しました。
アメリカでは南部や西部を中心に感染者が急増し、経済活動の再開を中断したり、再び制限したりする動きが広がっていますが、マスクの着用に関しては、ニューヨーク州など義務化するところがある一方、個人の自由を尊重する意見も根強く、フロリダ州など特にルールを設けていないところもあり、徹底されていません。

CDCは14日、「マスクは感染拡大の防止に有効であることが裏付けられている」として、アメリカ国民に着用を強く求める声明を初めて出しました。

効果を裏付ける例として、従業員と客の双方にマスクの着用を義務づけたヘアサロンで、2人の従業員が新型ウイルスに感染した状態で接客していたとみられるものの、接触したおよそ130人の客で感染が確認された人はいなかった事例を挙げています。

CDCは、アンケート調査の結果、76%の人が「外でのマスクの着用の推奨に従う」と答え、国民の間で理解は広まっているとしていて、レッドフィールド所長は「マスクは新型コロナウイルスと闘ううえでの強力な武器になる」と述べ、家族や地域の人々を守るために着用するよう呼びかけています。