集団感染の劇場 「窓閉められ2時間以上そのまま」 観客の女性

集団感染の劇場 「窓閉められ2時間以上そのまま」 観客の女性
東京 新宿区の劇場で行われた舞台公演で、新型コロナウイルスの集団感染が発生した問題で、舞台を見た観客の20代の女性が、NHKの取材に応じました。
神奈川県内に住むこの女性が参加したのは今月1日の公演で、その後、SNSを通じて会場で集団感染が起きたことを知ったということです。

女性は会場に入ったときの印象について「会場内は『舞台ってこんな感じなんだな』と思うくらい狭いと思った。感染のリスクは、出演者との距離も近いが、ぎりぎり大丈夫かなと思った」と話しました。

また、会場内での感染対策については、「入り口には体温を測るカメラが設置され、アルコール消毒を求められた。全員マスクをしていたが、フェイスシールドをしていた人がいたかどうかは後ろの席に座っていたのでわからない。席と席の間は横が1メートルほどあいていたが、前後は、ひざをよけないと通れないくらい接近していた。換気のための窓は1か所開いていたが、途中の休憩時間になぜか閉められて2時間以上そのままだったので大丈夫かなと不安に思った」と話していました。

女性は、今のところ発熱などの症状は出ていないということで、14日、地元の保健所と連絡を取ったところ、「2週間たっても症状が出ていないのであす、症状に変化がなければPCR検査を受ける必要はない」と伝えられたということです。

そのうえで「保健所に電話する前は怖かった。出演者を応援していたが、体調不良のまま公演を続けていたという話も出ているので、そういうことはやめてほしかった」と話していました。