歯止めかからぬ新型コロナ アメリカで再び経済活動制限の動き

歯止めかからぬ新型コロナ アメリカで再び経済活動制限の動き
新型コロナウイルスの世界全体の感染者は累計で1300万人を超えました。WHO=世界保健機関は外出制限の緩和などが進められる中で感染が拡大していることを念頭に「多くの国が誤った方向に向かっている」として、対策を徹底しなければ事態はさらに悪化すると強く警告しました。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の感染者の累計は日本時間の14日午後3時の時点で1310万3290人と、1300万人を超えました。また亡くなった人は57万人以上に上っています。

感染者の増加に歯止めがかからない状況についてWHOのテドロス事務局長は13日、「多くの国が誤った方向に向かっている。指導者たちが出す一貫性のないメッセージは、あらゆる対策の最も重要な要素である、信頼を損なっている」と述べ、対策を徹底しなければ事態はさらに悪化すると強く警告しました。

こうした中、感染者が世界で最も多いアメリカでは、感染者が急増している南部や西部などで経済活動を再び制限する動きが相次いでいます。

このうち、西部カリフォルニア州のニューサム知事は13日、感染の有無を調べる検査で、陽性の割合が再び上昇したことなどを理由に、州の全域でレストランや映画館などの屋内の営業を禁止すると発表しました。

WHOで危機対応を統括するライアン氏は13日、感染状況が深刻な南北のアメリカについて、「感染が制御できていない地域に限って、『ロックダウン』が必要かもしれない」と述べ、再び外出制限などを行うことも検討すべきだという考えを示しました。

一方、香港でも今月に入り感染が再び拡大しはじめ、香港政府は13日、感染の拡大を防ぐためだとして、公共の場所で5人以上で集まることを禁じると発表しました。

また先月営業を再開したばかりの香港のディズニーランドも、政府の要求で15日から一時的に休園することになりました。