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東宝 3~5月決算98%減益 松竹は43億円の赤字 新型コロナ影響

大手映画会社、東宝のことし3月から5月までの決算は新型コロナウイルスの影響で、映画の公開延期や映画館の休館が相次いだため、最終利益が去年の同じ時期に比べて98%減る厳しい結果になりました。
発表によりますとグループ全体の売り上げは330億円で、去年の同じ時期より51%減りました。

最終的な利益も98%減って2億円となり、比較ができる2004年以来、最も少なくなりました。

新型コロナウイルスの影響で多くの映画が公開延期になったほか、緊急事態宣言を受けて、運営する映画館の休館が相次いだためです。

東宝の太古伸幸副社長は会見で「新型コロナウイルスの感染拡大が、また懸念され状況は予断を許さないが、観客と従業員の健康を最優先しながら、段階的に通常の営業に戻していきたい」と述べました。

一方、松竹の3月から5月までの決算も映画の公開延期に加え、歌舞伎の休演などもあって売り上げが86億円と、去年より63%減り、最終損益は43億円の赤字になりました。

東宝「予防対策たて慎重にやる」

東京 新宿の劇場で行われた舞台公演で、新型コロナウイルスの集団感染が発生したことについて、東京の帝国劇場などで今月から順次、観客を入れて公演を再開する、東宝の太古伸幸副社長は決算発表の会見で「直近の状況に戸惑っている。今後、何が危険か分かってくれば対応したい。われわれのなりわいを成り立たせるために感染予防対策とどう両立させていくか考え、慎重にやっていく」と述べました。

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