大分 由布 湯平温泉 コロナで宿泊客激減の中で豪雨被害

大分 由布 湯平温泉 コロナで宿泊客激減の中で豪雨被害
k10012512131_202007131241_202007131252.mp4
大分県由布市にある温泉街は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で宿泊客が激減したうえ、今回の豪雨でも大きな被害を受け、関係者からは先行きの不安を訴える声が上がっています。
由布市湯布院町の山あいにある「湯平温泉」は、800年ほど前から続くとされる歴史ある温泉街で、多くの観光客から人気を集めています。

しかし、今回の記録的な豪雨で温泉街を流れる川の水があふれ川沿いの旅館が被害を受けたほか、温泉を運ぶ配管が流されて観光客に人気がある5つの共同浴場すべてが使えなくなりました。

このうち最も被害が大きかったのは砂湯温泉と呼ばれる共同浴場で、建物の屋根や壁が流され、温泉の浴槽には土砂が流れ込んでいました。

温泉街は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で2月から宿泊客が減り始め、緊急事態宣言が出されたあとの4月と5月は自主的に宿泊客の受け入れを取りやめていました。6月から受け入れを再開したやさきに豪雨で被害を受け、共同浴場すべてを復旧させるには1年ほどかかる見通しだということです。

湯平共同温泉管理組合の右田※きょう一郎組合長は「県内では新型コロナウイルスの感染がようやく落ち着いてきたのに豪雨の被害を受けてとても悲しいです。できるだけ早く復旧させていきたいです」と話しています。

※「きょう」はへんが「協」の右側でつくりが「思」。